この子たちにも相続権がある

先月、叔父が他界した。
56歳。

叔父はバツイチで、前の奥さんとの間に息子が1人あったんだが、その息子も葬儀に来た。

それは当然だし、前の奥さん(以下「元奥」)まで来るのも、かつては夫婦だったんだからまあいいでしょう。

でも、元奥が再婚相手との間に産んだ次男と三男も来るのはなぜだ、と思っていたら、元奥が「この子たちにも相続権がある」と言いだした。

ここで関係人物の一覧。

叔父:故人
叔母(叔父の再婚相手)
従妹と従弟(叔母が産んだ子。いずれも成人)

元奥
長男(叔父の子。たしか31歳)
次男と三男(元奥の再婚相手の子。いずれも20代半ばか)


法律に明るくない人でも直感的に、次男と三男に相続権がないことはわかると思うんだけど、元奥の理屈では「兄弟で権利に差がつくのは差別だ、そんなことは認められない」となる。

長男は親が離婚したからって権利を制限されないけど、次男三男は叔父とは他人でしょうが。

で、叔母が、いちおう法科を出ている俺に聞いてきたので「ねーよ」って答えたわけだ。

そしたら元奥、えらい剣幕で「あんたは関係ないでしょ!」って、あんたも関係ねえよ、法的にはw

んで、元奥、こっちは弁護士がついているとか言うんで

「誰ですか?このへんの弁護士には知り合いが多いんだけど」と聞いたら(じつはハッタリ。知ってるのは1人だけ)

「そんなこと、あんたに教える必要ないでしょ」
って言うから、さらにハッタリかましてやった。

「いや、本物の弁護士ならそんなことは言わないんだよ。権利はないんだから。 てことは、そいつはニセモノってわけで○○子さん、だまされてるってことになるんだよ?だから調べてあげるから名前教えてって言ってるの」とな。

はっきり言って、いつかドラマかなんかで見た展開のほぼ丸写しだ。

元奥、視線をキョロキョロさせて、上手い切りかえしを探しているようだったけど、口をついて出たのは「いいから関係ない人は黙ってて!」というセリフだけだった。

だから「じゃあいいですよ。弁護士立ててください。話をしましょう。もちろんこっちも立てますよ」って言ってやったら、それまでずっと黙ってた長男が俺に「俺も言ったんだけどね」って、困ったような顔を見せたんだ。

会うのは久しぶりだったけど、そこはイトコどうしなわけで、なんとなく通じるものはあると感じたから、
「理屈で考えればわかるだろ?」って聞いてみたら「うん、理屈で考えれば」って答える。

でも、息子まで反対にまわったものだから元奥はいよいよヒスを起こして「だまされないでぇぇぇぇぇっ!」って絶叫。
だましてませんがなw

けっきょく長男が「△△君(俺)の言うとおりでしょ?それに弁護士がついてるとかウソついて……もうやめようよ」ってなだめて、まだブツブツ言ってる母親を抱きかかえるようにして帰っていったけど、実父の葬儀でゆっくりできず、悪者みたいになって引き上げなきゃいけなかったあいつがいちばんかわいそうだった。

ちなみに次男と三男は最後までひと言も口をきかなかったけど、母親にあきれていたのかもしれんね。

遺産と言ってもたかが知れてるし、家だってまだローンが残ってるから、子供たちに残されるものなんて、ほんのすこしで、その中から長男にもいくらかは渡すことになった。

ジャズとクラシックのCDが結構な数あるんだけど、これは聴く者がいないということで俺がもらった。

叔母は「いてくれて助かったから」って言うんだけど、ちょっと過分な報酬だと思ったりもする。
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2017-07-10 18:28 : となりのキチさん : コメント : 0 :
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