家を他人が支配していた

今のニュース聞くたびに、人事と思えない、自分の家の修羅場。

うちの家を、まったくの他人が支配してたことがあった。

その人は母の友人という触れ込みだったけど、母の10歳以上上の人。

自分は中学生ぐらいの反抗期真っ最中だったけど、当時は両親よりその人の方が好きな時期があった。

そして両親は、今思うとその人のせいで、本当に刃傷沙汰になりそうな夫婦喧嘩を毎回していた。

その人が家に来た経緯は、

「母の友だちが家が無くなったから住まわせる」

みたいな感じだと思う。

母は、友達が誰もいなくて寂しそうだったから、小学生の自分は賛成だった。

父は賛成したのかどうか分からないけど、その人は離れに住んだ。

そのうち、母が働きだして、両親のためにと、夕飯をつくってくれるようになった。

自分は誰よりも早く帰ってくるから、おやつもつくってくれていて、その人と話すようになって、仲良くなった。

「親よりも親らしい」
とか思ってた時期があった。


そのうち、母が離れに住みはじめた。

当時母は自分が手を離れたから、共働きをしだして、生活の時間が違う、とか何とかの理由だったとおもう。

父は忙しくて家に帰ってきてなかった。

自分が家に住んで、その人が家の家事をして、父は寝に帰るような感じだった。

宿題とかもその人が教えてくれて、母と会わない日も何日もあった。

母に会いたいなと思ったら、その人が

「おかあさんは、今仕事がいそがしいから」

と、離れにいくことを止めた。


そして休日になると、家族全員水いらずって感じで過ごす時間をつくってくれてた(その人が、わざわざ「私は席をはずす」と宣言していた)けど、両親はものすごくよそよそしかった。

子供心ながらに、その人が来たらいいのに、と、毎回思ってた。

うちの両親は仲が悪いんだと思ってた。

そして両親がののしりあいをするようになり、その人が仲裁って感じで家をとりしきるようになった。

家事を支配して、別々で暮らす両親の橋渡しをするようになった。

自分はその頃、とにかくその人になついていた。

両親は自分のことが嫌いで、離婚したいけど、どっちも引き取りたくない、みたいな話を聞かされていて怖かったから。


そしてある日そこにやってきたのが、父方の祖母。

休日に、本当にいきなりやってきて、自分をひっぱたいた。

そしてその人を、ものすごい勢いで追い出して、離れにあった母の荷物を家に勝手に戻した。

「金ならやるから出てけ!」

とお金をその人に投げ付けてたのを、すごく覚えてる。

その時は、祖母が鬼のように見えた。

祖母は何日も家にいて、父も母も自分も、何度もひっぱたかれて怒鳴りつけられて、
「家族やろ!」みたいな感じで言われて、しぶしぶ一緒に住むようになった。

その時は「何て人だ」と思ったけど、1カ月して、両親は仲が良くなった。

そしてだんだん、

「あれ、あの人の言ってたこと、嘘だったのか?」

ということが増えはじめた。

一番は「お前が一番大事」と両親が口々に言ってたこと。

あと、祖母を通して、自分が思い込んでいた母や父の嫌いなところや、自分を嫌っている根拠が、その人の嘘だったと分かった。

母も父もそんな感じだった。

極めつけは、買っていて逃げたと聞かされていた飼い犬が、「保健所でひきとられた犬」として、知り合いの家にいたこと。

一時期は「あれはヤバかったw」ぐらいの話になっていたけど、あの時のその人への依存具合を考えると、親を殺せと言われてたら殺していたかも、と思うぐらい、親を憎んでたのを思い出して、ぞっとした。

ちなみにその人から、いまだに年賀状と暑中見舞いが自分あてに来る。

もう何年も返していないけれど、子供に送るような文面にぞっとしている。

関連記事
2017-05-11 14:21 : となりのキチさん : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

PR

メールフォーム

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム

PR