幼い頃誘拐されかけた

30年くらい前の話。

当時私は幼稚園。

園にいたら先生に呼ばれて

「お母さんが職場で怪我したらしい。同僚の人がお迎えに来てるから一緒に行って」

と言われた。

裏口に知らない女の人が立っていて、

「おかあさんが大変なの。連れて行ってあげる」

と言うので車に乗った。

初めての事態に怖くて口もきけず、お母さん死んじゃうの?どうなるの?と無言でパニックになっていた。

気が付いたら全然知らないところに来ていて

「ごめんね。タイヤの調子がおかしいからちょっとおりて」

と言われ、おりたら車はそのまま走り去った。

待てども待てども車は戻ってこなくて、途方に暮れた。

アホな子だったので置き去りにされたこともわからず、おばちゃんは何か勘違いして走って行ってしまったんだ…と思っていた。

その後、地蔵のように道端から動かない私を近くの商店のおばさんが不審に思ってくれ、どうしたのかと声をかけてくれた。

事情を話すとおばさんが警察を呼んでくれて、アホはアホなりに名前と住所は言うことができたので、そのまま交番に連れていかれて、迎えが来るまで待つことになった。

そしたら母と祖母が迎えに来た。

私「あれ?お母さん怪我したんじゃないの?もう治ったの?」

母「怪我なんかしてないよ。それよりあんた、何もされなかった?どこも痛くない?」

私「痛くないよー」

なぜか泣きだす祖母。

わけがわからないままに家へ帰った。

家に帰ったら応接間のガラスのテーブルがなくなっていて、祖父がいなくなっていた。

両親と祖母に「おじいちゃんどこ行ったの」と聞きたかったが、なんかまずいような気がして一度も口に出せなかった。


中学になって、おじいちゃんは戻ってきたけどまた数日でいなくなった。

成人してから、私を車で連れ出した人は祖父の浮気相手だったと知った。

どう見ても母と同年代か、それよりちょっと若いくらいだったんだが…。

ガラスのテーブルが消えたのは、激怒した父が祖父を追い出そうとしてとっくみあいになり割ったらしい。


祖父はもともとすごく女ぐせの悪い人で、祖母も父もだいぶ泣かされてきたらしい。

私にはダジャレ好きな優しいおじいちゃんでしかなかったんだが。

浮気相手は、祖父がなかなか離婚してくれないから、そんな家庭、いっそ壊してやる!と思って私の誘拐をたくらんだらしい。

場合によっては私を殺すつもりだったと警察で証言?したとかなんとか。

でもいざ面と向かってみたら幼稚園児ってけっこう大きいんだなと思い、1人じゃ殺すのは無理そうなのでやめたんだって。

よけいなこと言って刺激しなくてよかったとつくづく思った。
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2017-04-28 22:06 : となりのキチさん : コメント : 0 :
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