野球嫌いの同僚

同僚のAは野球が嫌い。

本人曰く生理的に嫌いってレベル。

その理由はAの幼少時の体験。

Aの母親はママさんサークルに所属していて、ちょくちょく一行は子連れで遊びに行ったりしていた。

A母は出産が遅かったので、Aだけが幼稚園児で、他の子供達は小学2、3年生くらいだった。
そのせいでAは味噌っかす扱い。

Aはその集まりが嫌だったが、幼児だったAに拒否権は無く毎回母に同行させられた。

夏になって海へ出かけた一行。

他の子供達が野球に興じる中、Aは1人で砂遊びをしていた。

すると子供達が寄ってきてAを無理矢理バッターボックスに立たせた。

どうも1人で遊んでいるAを不憫に思った母親達の差し金らしかった。

野球経験どころか、ルールも知らなかった当時のA。

当然見送り三振。

すると守備側の子供達からは盛大に嘲笑され、攻撃側の子供達からは盛大に罵倒された。

子供なんで手加減無し。
母親達もそれを嗜めること無く笑っていた。

その状況に泣き出すA。

するとA母が顔を真っ赤にしてやってきて
「男のくせに泣くな!」とAをビンタ。

息子の醜態への照れ隠しだったらしいが、母親まで自分を責めてくる状況に
Aは更に大泣きし、失禁した。

この一件以降、Aは野球が大嫌いになった。

しかも母親のことも
「こいつは自分を裏切る。信用できない。」と思うようになった。

表面上は良好な親子関係を築いていたが、社会人になって実家を離れてからは
極力実家には帰っていないらしい。

Aも自分もアラフォーなのだが、Aは未だに当時のトラウマが癒えず母親のことも
「奴」と呼んでいる。

この話はAが珍しく泥酔した時に聞いたのだが、いい年したオッサンのAは号泣しながら話してた。

その姿は傍から見たら滑稽なんだろうけど、あまりに痛々しく自分まで悲しい気分になった。

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2017-04-19 22:02 : となりのキチさん : コメント : 0 :
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